豆乳飲んでアレルギー症状、カバノキ科花粉症の人は要注意!

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2013.12.11

編集部

国民生活センターは12月5日、豆乳を飲んで皮膚や粘膜のかゆみ、赤み、腫れ、じんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が出たという相談が全国消費生活情報ネットワーク・システムに、2008年度から2013年10月末までの5年間で15件あったと発表した。シラカンバ、ハンノキなどのカバノキ科花粉症の人が発症する可能性が高く、また成人女性が発症するケースが多いという。

具体的な相談例では、「母が試供品でもらった大豆飲料を飲んだところ、アレルギー症状を発症した」「無調整の有機豆乳を飲んだら、目の周りがかゆくなり腫れてしまった」「調製豆乳を飲んだらアナフィラキシーを起こし入院した」など重篤な相談もある。

同センターによると、大豆による食物アレルギーとしては、大豆を原材料とした食品を食べて発症する症例と、主にカバノキ科花粉症の人が豆乳などを飲んで発症する「口腔アレルギー症候群」が知られている。豆乳による口腔アレルギー症候群については、複数の文献で、成人女性が発症するケースが多いことや、大部分の患者がカバノキ科の花粉症をもっていること、果物や野菜に対する口腔アレルギー症候群を合併するケースも多いことなどの特徴が指摘されている。

国立病院機構相模原病院 臨床研究センターの福冨友馬氏は、「大豆にはカバノキ科の花粉に含まれるアレルゲンとよく似た物質が含まれている。カバノキ科花粉症や、リンゴやモモを食べて喉がかゆくなるなど果物アレルギーのある人は、現在豆乳等によるアレルギーがなくても今後新しく発症する危険性は他の人よりも高く、注意が必要」とコメントしている。

健康志向の高まりから、大豆を主な原材料とする豆乳等の人気が高まり、日本豆乳協会の統計資料によると、豆乳の生産量は、2008 年の 16.3 万キロリットルだったのが、2012年には25.5万キロリットルを超えるなど近年右肩上がりに増加している。カバノキ科植物は1 月~6 月に開花時期を迎える。

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