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美容整形のフィラー注入後副作用は細菌感染によるもの

美容整形におけるフィラー注入の副作用は細菌感染によるものだという研究結果が3月11日、コペンハーゲン大学のプレスリリースに掲載された。

ふっくらした唇にするためや、しわ取りの目的で多くの人がフィラー(皮膚充填剤)の注入を行っている。ヒアルロン酸やコラーゲンに代表されるフィラーの副作用として重篤なものに、皮膚下にできる塊や病変が挙げられており、これらの副作用報告は、近年、増加傾向にあるという。コペンハーゲン大学から発表された研究では、衛生状態の良い最新の技術レベルをもってしても起こるこれらの副作用は、細菌感染によるものであることを明らかにした。

「以前は、ほとんどの専門家は、副作用が充填剤への自己免疫やアレルギー反応によって引き起こされたと考えていた。しかし、患者とマウスモデルの組織を使用した今回の研究では、外観を損なうような病変は、美容整形術で細菌を注入したことによるものと示された。充填剤自体が感染菌のインキュベーター(保育器)のように作用し、わずかな菌が抗菌薬の効かない細菌の塊(バイオフィルム)を作り出している」と国際保健・免疫・微生物研究部研究者のMorten Alhede氏は述べている。

詳細な研究結果は「journal Pathogens and Disease」に掲載されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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