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リュウゼツランから作られた新甘味料agavinsに注目

3月14-19日に開催された、米国化学会(ACS)の第247回総会で、リュウゼツランから作られた新しい甘味料が糖尿病患者に有効であるという研究が発表された。

メキシコを代表する蒸留酒の原料として知られるリュウゼツラン(竜舌蘭)から作られる甘味料(agavins)は、非消化性で食物繊維としての機能も持っており、2型糖尿病患者の血糖値を下げ、減量の助けにもなる。

今回研究されたagavinsとは、市販されているリュウゼツランからの甘味料・アガベシロップとは別物。agavinsが、らっきょう、にんにく、ゴボウに多く含まれている食物繊維「フルクタン」のような働きを持つのに対し、アガペシロップは、フルクタンがすでにフルクトースに分解されているため、肥満や高血圧の原因とみなされている高果糖コーンシロップと同様のものだという。

研究者のMercedes G. López博士は、甘味料・agavinsが、「やせるホルモン」とも呼ばれるGLP – 1(グルカゴン様ペプチド-1)やインスリンも増加させることも発見している。さらに、agavinsは安価で、副作用もほとんどないという、いいことずくめのこのagavins。問題は、ほかの甘味料に比べて甘さが足りないことだそうだ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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