「太っている」の一言は、10年後も影響する

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2014.05.1

国際部

自分の体形について他人からからかわれたり、侮辱されたりすることで、心に大きな傷を負うことがある。若い女性が、「太っている」とからかわれたことが、どのような影響を及ぼすかについての研究が、428日、「JAMA Pediatrics」オンライン版に掲載された。

 研究では、米国カリフォルニア大学の研究者らによって、10歳の白人女性1166人と黒人女性1213人を対象に、19歳になるまでの追跡調査を実施した。

 10歳時点で、57.9%の子供が「太っている」ことに関して、何か言われた経験を持っていた。また、その経験は黒人女性で多かったが、その差は小さいものだった。「太っている」と言われた子供は、約10年後の19歳時点でも体格指数(BMI)が大きく、太りすぎの傾向にあった。「太っている」と言われたことと、10年後に太っていることの関係は、他人に言われた場合よりも、家族から言われた場合に強く表れた。研究者らは、「太い」というレッテルを張られることと、実際に太ることの間に関連性があることを示唆していると述べている。

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