抗酸化作用のレスベラトロールに効果なし?

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2014.05.16

国際部

ブドウ、赤ワイン、チョコレートなどに多く含まれ、アンチエイジングのサプリメントととしてもおなじみのレスベラトロールだが、期待したほどの効果がないかも知れないという研究が5月12日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

長寿遺伝子「サーチュイン」のスイッチをオンする効果があると言われ、抗酸化、抗老化作用が謳われたレスベラトロール。そのほか、抗酸化、抗炎症、抗がん作用を証明した先行研究も出版されている。今回、イタリアの高齢者(65歳以上)を対象とした新しい研究では、レスベラトロールにはこれまで考えられていたような効果が見られなかった。

有名な赤ワインであるキャンティワインの生産地に在住のイタリア人783人を対象に、尿中のレスベラトロール濃度と炎症、がん、心血管疾患の発生および死亡率に関連しているかを検証した。その結果、レスベラトロール濃度と死亡に関連はなく、がんや心臓疾患の発症とも特に関連があるとは検証できなかった。

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