“詰め替え”考案の「ちふれ」、6月25日を「詰め替えの日」と制定
2014.06.16
編集部
株式会社ちふれ化粧品(埼玉県川越市)は6月25日を「詰め替えの日」と制定、6月16日、一般社団法人日本記念日協会に登録した。同社は40年前、第一次オイルショック翌年の1974年6月25日に、「今あるものを大切に」というスローガンのもと、化粧品業界では初となる詰め替え化粧品を発売し、時代に先んじて環境保護の大切さを訴えてきた。
ちふれの広報部調べによると、家庭用台所洗剤やシャンプー、リンスなどの詰め替え用商品が出始めたのが約30年~25年前。ちふれは、詰め替え用商品のパイオニアとなる。
40年前当時は、「詰め替えて使う」という行為は現在のように一般的ではなく、むしろ高度経済成長を背景に大量消費時代に突入し、化粧品に限らず「使い捨て」が当たり前の時代。しかし1973年の第一次オイルショックにより、物価が急騰し、原料や資材も不足し、「資源は有限」という社会意識が高まった。
同年、多くの産業が次々と値上げに踏み切る中、全国地域婦人団体連絡協議会(全地婦連)との提携で生まれた同社は、当時の「100円化粧品」の価格据え置き宣言を実施するとともに、価格維持の方策を模索する中で、”空になった容器”に着目。1974年6月25日に、簡素化された販売用容器に入った「詰め替え化粧品」の商品化を行い、化粧水、乳液、クリームなど10種類25商品で販売した。
その後、1997年に詰め替え用容器をチューブタイプから現在ではポピュラーなパウチタイプに変更。同社によると、1997年~2013年の17年間で、化粧水の場合にして合計約838トンの樹脂の削減(直近5年間の年間平均削減量約89.4トン)につながった。
“詰め替え”意識は消費者にも浸透。同社の現在の出荷状況の平均比率は、化粧水でみた場合、本品約40%、詰め替え用約60%の割合。同社は、メーキャップ用品・基礎化粧品など約40種類で詰め替え用品を販売している。
- 参考リンク
- 株式会社ちふれ化粧品