概要
ハッカの葉に含まれる精油の主成分。日本語に音訳するときには「メントール」と発音することが多く、ドイツ語に則している。メントールは天然のものの他に合成もできる。その存在が発見されたのは大変古く、一説では日本では2000年以上も前からといわれている。一般的に認知されているのは、皮膚に接触させると冷やりとした清涼感だ。こちらは実際に温度が低下させて起こさせるのではなく、冷感を引き起こすTRPM8と呼ばれる「冷たさを感じる細胞」を刺激し、脳が錯覚を起こしている状態になることで生まれる。製品としてもその独特の感覚や香味を生かし幅広く使用されている。
美容へのアプローチ
コスメにおいてはメントール系のリップクリームが代名詞となるほどに有名。美容においても肌の鎮静から細胞の活性化、引き締めなど効能は多岐にわたるといわれている。また配合されているその他の美容成分の浸透を早める効果もあることなどから、サロンなどのプロ用のスリミング系マッサージクリームやジェルなどにも多く含まれるようになった。人々に親しまれている独特の清涼感を活かし、夏用の化粧品、メンズ系の化粧品には定番の成分となっている。清涼感だけでなく血流促進による育毛の効果もあるとされており、頭皮のケアや美髪を促す製品にも使用されている。
