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うま味調味料はダイエットに役立ちそう

食事にうまみ調味料を加えることで満腹感をすばやく達成できるという研究が7月24日、NHS(英国の国営保健サービス)のサイトに掲載された。この研究は英国サセックス大学の研究者らによって、味の素(株)の資金援助を受け行われた。

甘味、酸味、苦味、塩味に加えて、第5番目の味とされている「Umami」は日本語の用語。NHSの記事中では「心地よい風味」と訳している。しょうゆや貝などに多いのがうまみ成分のグルタミン酸。風味増強剤のグルタミン酸ナトリウム(MSG)に、アミノ酸に由来するうまみ成分のイノシン-5′-一リン酸(IMP)を加えることで、さらに風味をあげ、さらに満腹感もあげることができるのではないかという研究がおこなわれた。

27人の参加者に、昼食の45分前ににんじんスープを飲んでもらい、その効果を実証した。MSGとIMPを加えたにんじんスープを飲んだ人は、食欲がすぐに増したことを感じたが、実際に食べた昼食の量は減少した。この結果から、トマトやキノコなどの健康的なうまみ成分を含んだ食品を朝食に摂ると、その日の食欲が落とせるとしている。

なお、NHSによるこの研究の結果分析では、参加者が少なすぎる、うまみ調味料の長期的な安全性に関する懸念などを挙げており、健康に最良なのはバランスのとれた食事、さらに定期的な運動であるとも述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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