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脳の老化防止には、オメガ3脂肪酸より魚!?

魚を毎週食べると脳の老化が防げるかもしれない。米国ピッツバーグ大学健康科学科は8月5日、ニュースリリースを発表した。研究の詳細は「American Journal of Preventive Medicine」オンライン版に掲載されている。

脳の健康は生活スタイルによって大きな影響を受ける。ピッツバーグ大学の研究チームは、抗酸化作用のあるオメガ3脂肪酸とそれを多く含むとされる魚の摂取が、特に高齢者の認知機能に影響を与えているかを調査した。

調査データは、心臓血管健康研究(Cardiovascular Health Study)に参加した、認知機能に問題のない260人を対象とした。対象者を10年間追跡し、魚の摂取量と脳のMRI(磁気共鳴画像法)の画像を比較調査した。

その結果、蒸した魚または焼いた魚を少なくとも週1回食べた人の、脳の灰白質用量が大きかった。この脳の灰白質は、神経細胞の代謝や脳に入った情報処理の中心となる部分で、既往や認知機能に関わっている。しかし、オメガ3脂肪酸の量とは関連がなかった。魚の健康効果は、オメガ3脂肪酸だけではないのかもしれない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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