トレンド総研は、乾燥などによる髪のパサや髪の老化”への対策法として「豆乳」を活用したヘアケアについてのレポートを発表した。

順天堂大学大学院 医学研究科　白澤卓二先生は「年齢とともに、髪は乾燥やパサつきを感じやすくなるもの。そんなときに効果的なのは豆乳。豆乳は肌に良いというイメージが強いが、同時に髪の保湿対策においても効果が期待できる成分が含まれている」と語っている。

豆乳が頭髪にいい理由は３つある。

●豆乳は、毛髪に存在する保湿成分の構成要素である「アミノ酸」が含まれる割合が高く、中でも「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」は、髪に吸着し、高い保水力があるという特長があるため、髪の乾燥やパサつきを抑えるのに効果的である。

●豆乳には肌のターンオーバーを促進する働きがあるという実証データがある。これは、頭皮の細胞を活性化し、しっかりした髪を形成する力が豆乳にはあるということ。また「抗酸化」作用があるという実証データも確認されており、これは髪の毛の成長を阻害する要因「皮脂の酸化」を防ぐ効果を期待できる。

●さらに期待できるのは、豆乳を発酵させる方法。これは豆乳発酵液と言い、「アミノ酸（グルタミン酸やアスパラギン酸）」の割合が増加するという実証データが確認されている。より保湿力が高まり、発酵により「乳酸」が生成されるなど「抗酸化」がの働きも増すという研究結果もある。

またエイジング・スペシャリスト 朝倉匠子氏の語るところによると、ヘアケア界への豆乳ブームは本物で、すでに美容室やヘアサロンの中には、保湿や皮脂の抑制などの効果が期待できる「大豆トリートメント」、豆乳を髪に塗布することで、粒子の大きいトリートメントでは補修しきれなかった所まで細部にわたりケアをしながらパーマができる「豆乳パーマ」もあるとのこと。まだまだ豆乳メニューは増えそうだと同氏は語っている。

一般女性300名（20代～30代）の「髪」に関する意識・実態調査によると「髪に関する悩みがある」と答えた女性は94％。そのうち乾燥やパサつきに悩む人は59％、髪のうねりに悩む人は52％、髪の多さに悩む人は36パーセント、切れ毛・枝毛は32％、ハリとツヤに悩む人は30％という調査結果が出た。朝倉氏によると、成人になると体内の水分量の低下で髪の乾燥が気になり、30代になると女性ホルモンの減少で乾燥に加えてパサ月も気になるようになるそうだ。髪のコンディションの低下は老化のサインでもあるわけだ。

【調査概要】・調査対象：20～39歳　女性300名・調査期間：2012年9月10日～12日・調査方法：インターネット調査】

そこで豆乳がヘアケアに大きな効果を発揮すると言うのは、女性にとって幸福なニュースであるといえよう。今後、豆乳のヘアケアアイテムが増えていくことが予想される。ヘアケア用品を多くリリースしているブランドの動向が気になりそうだ。

●お問い合わせ

トレンド総研

TEL: TEL：03-5774-8871