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バランスの取れた食事で肥満の可能性?

多くの種類の食品を食べることが、必ずしもバランスの取れた食生活になるわけではないことが11月12日、米国心臓協会(American Heart Association:AHA)からプレスリリースされた。研究の詳細は、同協会公式ジャーナル「Circulation」オンラインに掲載されている。

「多くの種類の食品を摂る」ことは、健康的で栄養的に適切であり、重大な慢性疾患のリスクを軽減するため広く推奨されている。しかし、2000年以降に発表された観察研究のレビューの結果、魚、野菜、果物を中心とした食生活に、加工食品、精製穀物、加糖飲料を加えて食品の種類を多くした場合、むしろ好ましくない食生活となる傾向が高いことがわかった。特に、菓子、糖甘味飲料、赤肉が増えることで、体重増加と肥満に関連する可能性が示唆されている。

今回の研究では、多くの食品を摂取することが、健康的体重あるいは適切な食生活つながるという一貫したエビデンスは得られなかった。食品および加工食品の選択肢の多い現代においては、植物食品、タンパク質源、低脂肪乳製品、植物油、ナッツの適切な摂取を重視した食生活がむしろ必要かもしれないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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