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インドで化粧品市場が急成長—ハラールブランドに注目

インドのカラー化粧品市場が急成長していると英市場調査会社ミンテルは公式サイトのブログで11月26日、発表した。同社の調査によると、2013年には2.7億USドル市場に達しており、2014年から2018年の4年間の平均成長率は19.9%と予測されている。特にインドのイスラム教徒の女性が使用するハラール化粧品が未開発で、今後の躍進が予測される。

英経済誌エコノミストのレポートによるとインドのイスラム教徒の人口は約1億8千万人で総人口の15%を占める。これはインドネシアに次ぎ、世界で2番目に大きいイスタム教徒の人口が集中していることになる。これにも関わらず、ハラーム認可を受けた化粧品会社が成長していなかった。

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2014年9月、インド国内でIba Halal Care社がハラール認証を取得した化粧品の販売を開始した。同社によれば、国産ブランド第1号という。インドの中産階級を対象にスキンケアは100〜150ルピー価格設定で、口紅は195ルピーの価格で Amazon Indiaのオンラインショッピングを通してビジネス展開している。

ハラール認定された化粧品は、インド市場で巨大な可能性があるとミンテルの業界アナリストのNeha Nayak氏は示唆している。市場への新規参入が活発化すると予想できる。インドの消費者は価格に非常に敏感であると分析しており、このニッチ市場での成功の鍵はインド国民の好みや予算に合わせた革新的な製品開発にあるとしている。

 

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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