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微細藻類のフ工オダクティラムの抗炎症効果を検討

微細藻類抽出物の抗炎症効果を検討した結果が8月25日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。微細藻類抽出物は、化粧品に使用できる抗酸化作用と抗炎症作用を持つ生物活性化合物の重要な供給源である。今回の研究では、炎症を軽減する効果が知られているオメガ3脂肪酸の含有量が高い微細藻類のフ工オダクティラム(Phaeodactylumtricornutum:PT)のヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)への効果を調査した。

リポ多糖(LPS)で刺激された正常なヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)を用いて、水性マイクロカプセル化PT抽出物の効果を検討した。PT抽出物の潜在的な細胞毒性評価のために、MTTアッセイを使用して細胞生存率を評価し、さらに、RT-qPCR法で細胞の抗酸化反応、細胞増殖、および炎症に関与する遺伝子の転写産物の蓄積を評価した。

その結果、PT抽出物が抗炎症および抗酸化反応を促進し、NHDF細胞の細胞増殖を増加させることが明らかとなった。これらデータは、皮膚の炎症を軽減することにより、化粧品へのPT抽出物の有望な使用を示している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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