世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

太陽を浴びて肥満防止。の可能性

皮膚がんの原因としてすっかり悪者となった太陽光だが、ビタミンDの補給源として不可欠な一面も持っている。その太陽光に、肥満を抑制する効果があるかもしれないという報告が6月17日、西オーストラリア州の科学情報サイト「Science Network Western Australia」に掲載された。

オーストラリアでも肥満は深刻な問題で、成人の60%、子どもの25%で体脂肪率が過剰であると言われている。最近の研究は、太陽光による過剰な体重増加のリスク低減効果の可能性を示唆し、一方で、ビタミンDによる肥満防止効果の有効性に疑問を投げかけていた。

今回、オーストラリアにある研究財団Telethon Kids InstituteのShelley Gorman博士による研究では、高脂肪食で飼育した実験マウスに紫外線(UV)照射を行うことで、過度の体重増加が抑制できたとしている。

Gorman博士は「この実験はビタミンDとは関係しておらず、ビタミンDと肥満の間には関係があるようだが不明のままだった」とし、「ビタミンDは紫外線を浴びることによる有益な効果を邪魔しているように見えた」と述べている。

博士はまた、太陽に浴びることと体重増加抑制効果には、紫外線によって体内(皮膚)に作られる一酸化窒素が関係している可能性が高いと考え、さらなる研究をヒトでも実施するように進めているという。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP