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運動中の「ながら携帯」は効果を下げる

ランニングマシンでトレーニング中の携帯電話使用の影響を調査した論文が5月13日、「PLOS ONE」に掲載された。

米国ケント大学の研究者らによる調査は、平均年齢21.8歳の男女44人を対象に実施された。電話で話す、音楽を聞く、メッセージを読むという携帯電話の主要な3つの機能を使いながらランニングマシンで30分のトレーニングをした場合、運動の強さはどう変化するかを調査した。

参加者は実験の間、ランニングマシンの速度の調整はできても、速度を確認することはできない仕様とした。負荷はゼロに固定した。速度、心拍数、視覚的アナログスケールによるその機能が好きかどうかで評価を行った。

音楽を聞きながらトレーニングを行ったグループでは、マシンの速度、心拍数、機能の好みのどれもほかの2つの機能を使用したグループより高かった。話す、読むのグループに比べ、対照グループのほうが速度が速かった。対照グループでは心拍数は読むグループより高かったが、話すグループよりは低かった。話す機能は対照グループより好まれたが、読む機能より好まれなかった。

研究者らは、音楽を聞きながらランニングマシンを使用すると運動強度が上がり、ランニングマシンを使った運動が好きになるとしている。しかし、メッセージを読んだり、電話をしたりという行為はランニングマシンでの運動を妨害し、運動強度を減少させるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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