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脂肪吸引は平日に。

肥満手術の成績が曜日によって違うという報告が5月27日、「Aesthetic Surgery Journal」オンライン版に掲載された。

曜日によって手術の成績が異なるという現象は、「ウィークエンド エフェクト(週末効果)」と呼ばれている。緊急手術の成績を英国で調査したものが最初の報告と言われており、週末の手術成績が悪いのは、スタッフの不足や準備不足などによるものとされていた。ところが、もともと予定されていた待機的手術でも同様の現象が見られるという報告が相次ぎ、「ウィークエンド エフェクト」として知られるようになった。

今回、アメリカの形成外科による肥満手術についてはじめて「ウィークエンド エフェクト」が調査された。2000-10年の脂肪吸引術、皮下脂肪組織除去手術の成績を、手術の曜日別で比較することを目的とした。

5万346件の入院手術を調べた結果、98%が平日に行われていた。平日手術に比べ、週末手術では統計的有意な入院費の増加および入院期間が延長していた。死亡率に関しても、平日手術0.5%対週末手術3.7%で、週末に行われる手術のほうが成績が悪いことがわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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