穀物フリーの食生活でバナナ粉が次ぎのブームに?
2015.06.5
国際部
米国で人気の“グルテンフリー”の次ぎのブームとして注目されているのがグレイン(穀物)フリー・ダイエット。英市場調査会社ミンテルが5月27日、ブログで発表した新製品のデータベースによると、アメリカ市場で穀物フリーの新製品開発が活発になっているという。
穀物を全く摂取しない食生活の健康上の利点は、まだ検証されていないが、
主に、スナックバー、朝食用シリアル、クラッカーと小麦粉/ベーキングミックスの穀物フリーの新製品が立ち上げられている。例えば、2010年から2014年の間で穀物フリーのベーカリーの新製品の立ち上げは134%増加しているという。
最近では、熟す前のグリーンバナナを乾燥させ粉末に加工した製品「バナナ粉」が小麦粉の代替品として登場している。グリーンバナナはバナナの味が強くなく、デンプン質を多く含むので、料理レシピで小麦粉の使用量より25%程度少ない量で調理や加工ができるとされている。
バナナ粉にはデンプンのなかでもレジデントスターチ(難消化性でんぷん)と呼ばれるデンプンを多く含有することも認められている。 難消化性でんぷんは他のでんぷんとは異なり、胃や小腸で消化されず大腸へ通過するという特質を持つ。大腸内で食物繊維のような働きをする利点も取り上げられている。米国では「Natural Evolution」、「WEDO Banana Flour」 、「King Arthur Flour」、「 Nutryvitta」などのオーガニック食品ブランドからバナナ粉として流通し始めている。