世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

穀物フリーの食生活でバナナ粉が次ぎのブームに?

米国で人気の“グルテンフリー”の次ぎのブームとして注目されているのがグレイン(穀物)フリー・ダイエット。英市場調査会社ミンテルが5月27日、ブログで発表した新製品のデータベースによると、アメリカ市場で穀物フリーの新製品開発が活発になっているという。

穀物を全く摂取しない食生活の健康上の利点は、まだ検証されていないが、
主に、スナックバー、朝食用シリアル、クラッカーと小麦粉/ベーキングミックスの穀物フリーの新製品が立ち上げられている。例えば、2010年から2014年の間で穀物フリーのベーカリーの新製品の立ち上げは134%増加しているという。

agriculture-21686_640最近では、熟す前のグリーンバナナを乾燥させ粉末に加工した製品「バナナ粉」が小麦粉の代替品として登場している。グリーンバナナはバナナの味が強くなく、デンプン質を多く含むので、料理レシピで小麦粉の使用量より25%程度少ない量で調理や加工ができるとされている。

バナナ粉にはデンプンのなかでもレジデントスターチ(難消化性でんぷん)と呼ばれるデンプンを多く含有することも認められている。 難消化性でんぷんは他のでんぷんとは異なり、胃や小腸で消化されず大腸へ通過するという特質を持つ。大腸内で食物繊維のような働きをする利点も取り上げられている。米国では「Natural Evolution」、「WEDO Banana Flour」 、「King Arthur Flour」、「 Nutryvitta」などのオーガニック食品ブランドからバナナ粉として流通し始めている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP