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慢性不眠の改善に認知行動療法が効果

成人の慢性不眠症が認知行動療法で改善したという論文が6月9日、「Annals of Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

成人の慢性不眠症に対する認知行動療法の夜間睡眠の改善効果を報告した無作為化比較試験20件(患者1162人、うち女性64%、平均年齢56歳)について、システマティックレビューとメタ解析という手法で検討を加えた。その結果、認知行動療法を用いると、睡眠に入るまでの時間は19.03分、中途覚醒時間は26.00分とそれぞれ短縮した。一方で、総睡眠時間は7.61分延長し、睡眠効率(SE%)は9.91%の改善が見られた。また、この改善は時間が経っても確認されており、有害事象は報告されなかった。

認知行動療法は心理療法の一種。患者と認知行動療法士が面接によって問題点や解決への治療方針を立て、行動的技法という方法で生活のリズムを整えることで、ストレスに上手に対応できる心の状態を作っていく療法を指す。うつ病や不安障害などへの効果が実証されており、平成23年には独立行政法人国立精神・神経医療研究センター内に認知行動療法センターが開設されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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