米ウォルマート、中国eコマースYihaodianを完全小会社に
2015.07.24
国際部
米小売大手のウォルマートは、7月23日、中国でeコマース事業を展開している Yihaodian(中国語では1号店)を完全に傘下に収めたと発表した。
同社は、既にYihaodianの約51%の株式を保有していたが、中国の金融サービス Ping An of China、 Yihaodian の共同設立者 Gang Yu氏、Junling Liu氏 から残りの発効済株式を取得し、Yihaodianの完全な所有権を獲得した。ウォルマートのグローバル電子商取引のアジア担当社長兼最高経営責任者(CEO)のWang Lu氏が、Yihaodianの経営指揮を執る。
中国では有害食品や偽造商品などの被害件数が多いなか、Yihaodianはウォールマートとの提携により海外から安全な食品や製品を提供することができ、利用者への信用度も高く、この数年間で利用者数を莫大に拡大することに成功した。現在、食品&飲料、輸入食品、栄養&ヘルスケア、パーソナルケア、マザー&ベビーケア、ホーム用品、電子機器、衣料品など14製品ラインをカバーし8百万を超える製品の販売を展開している。ウォルマートは、中国で急成長するeコマース市場での収益性を見込んで、オンライン、モバイル、さらに店舗展開でのシームレスな顧客サービスのための投資を予定している。