ソ―シン、地元産ニンジン使用の化粧品開発、OEM事業拡販に繋げる
2015.08.1
編集部
化粧品OEMメーカーの株式会社ソ―シン(東京都清瀬市)は、東京都の助成事業「中小企業応援ファンド」(2011年、地域資源活用型ビジネス)の認定を受けて地元産のニンジンを原料とした「ニンジン石鹸」と「ニンジンエツセンスローション」(化粧水)の2商品(写真)を開発し、通販と農協(卸)を中心に販売を始めている。
同社が化粧品開発に当たって着目したのが都内生産量の30%を占めてトップの産出量を誇る清瀬産ニンジン。また、清瀬市農産物ブランド化検討委員会においてニンジンのブランド化が提案され、清瀬ブランド化野菜の第3弾として「ベーターニンジン」が誕生したことなどから化粧品の原料として活用することを決断。都の助成事業を受けて石鹸とローションの2商品を開発・実用化したもの。
商品化したニンジン石鹸は、抗酸化作用を持つベーターニンジンからエキスを抽出し、1ヵ月半熟成した手作りの洗顔石鹸。また、ニンジンエツセンスローションは、しっとりと滑らかな使い心地に仕上げた。
「現在、地産地消の化粧品として清瀬市内の農協を中心に卸販売しているほか多摩地域のイベント出店やお土産品として販売している」という。
同社では、2商品を自社開発商品として前面に押し出しながら主力事業のOEM事業拡大に一段と繋げて行く考え。
OEM事業について同社は①オンリーワンの製品づくり行う②素材・原料の付加価値を最大限に活かしたラインナップ、ボーダーレスな製品づくり行う③ハミガキ、洗口液、薬用ハミガキなど口腔化粧品について3,000~5,000本の最小ロットから製品づくり行う④化粧品原料の規格化、大学との研究機関と連携した抗菌試験等のエビデンス作成。また、そのエビデンスを基にしたパテントの共同出願など、基礎からの製品づくり行う⑤オリジナルのエビデンスを持つオンリーワンの原料を使用した製品づくり行う (例:赤ワインエキス、マスティック、植物性乳酸菌、アーユルヴェーダオイル等)など5つの領域に力を入れて収益の拡大を図っていく方針。
- 参考リンク
- 株式会社ソ―シン