豪州NGO、日焼け止め配合成分の規制要求
2013.03.11
編集部
地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGOのFriends of the Earth Australiaは、アナターゼ型二酸化チタンの使用制限を求めていくことを、3月5日のウェブサイトに掲載した。
オーストラリアの国立計測研究所(NMI)による新しいテストは、オーストラリア国内で販売されている日焼け止めや化粧品の多くに、DNAやタンパク質を損傷する恐れのあるフリーラジカルを生成するアナターゼ型二酸化チタンが含まれていることを明らかにした。今回のテストを委託されたFriends of the Earthでは、検査した8製品中6製品に化学物質を発見したと述べ、ウェブサイトでは、ニベア、ココ・アイランド、ロレアルなどのブランド名が公表されている。検査を担当した科学者らは「アナターゼ型二酸化チタンは、事実上すべての有機物を破壊することができる」とし、日焼け止めへの使用に疑問があると警告している。Friends of the Earthは、日焼け止めへのアナターゼ型二酸化チタンの即時禁止のため、製品中のナノ成分、その他の安全性試験および表示義務を呼びかけていくとしている。