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静岡茶園と静岡県立大が化粧水・美容液を共同開発、サンプル販売

茶花化粧水株式会社静岡茶園(静岡県静岡市)と静岡県立大学は、共同で静岡茶を原料としたオーガニックコスメのサンプル開発をおこなった。共同研究は、静岡市立中小企業支援センターの平成25年度、産学共同研究委託事業に採択されてメラニン抑制効果のある「茶花化粧水」(写真)と「茶花美容液」の2商品をサンプル開発したもの。今年4月から静岡茶園の直営店舗で、試験販売を始めている。

サンプル開発した茶花化粧水と茶花美容液は、自然農法栽培による静岡茶の成分を配合。茶花エキス、茶の実油、茶葉エキスなど特殊抽出方法を採用して製造した安全安心にこだわった製品化を実現した。

同社が化粧品開発に乗り出したのは、茶の応用開発による収益の向上に繋げる狙い。静岡県立大学の研究成果「ヒト皮膚細胞培養法」を応用した人工皮膚モデルを用いた紫外線(UV)障害の研究を基に、静岡茶の葉に加えて花と実にも着目し、それらから抽出される成分を原料にして化粧品開発を実現した。静岡県立大学は、UVA照射によってこの真皮モデルにおいてI型コラーゲンの減少によるコラーゲンの合成が抑制されることを確認している。

こうした成果を踏まえ、異なる部位(茶葉と茶花)由来の静岡茶抽出物が紫外線障害に対して軽減効果を示すか否かについて解析した。
UVAがヒト真皮繊維芽細胞の増殖を阻害することから、簡便な方法として細胞数を測定して解析を行った。その結果、茶花および茶葉いずれにおいても紫外線障害を軽減する傾向が観察された。

同社は「現在、試験販売中で、売れ行きを分析している。OEMも含めて本格的な事業化については時間がかかる状況」としている。

今後、化粧品メーカー、OEMメーカー、販売会社を含めた販路開拓での協力関係を早急に確立する必要があり、販売面での戦略構築が待ったなしの状況。

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