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化粧品容器販売数でみる世界市場でのカラーコスメの人気アイテム

カラーコスメの専門容器の販売数が世界市場で堅調に成長しているようだ。2009年から2014年におけるカラーコスメ容器の販売数は複合年間成長率(CAGR)3%で、2014年は38億ユニットの売上だったと、国際マーケットリサーチ会社ユーロモニターの公式ブログで8月20日、公表された。

グローバル市場で最も成長が期待されるアイテムはリップ製品で2019年には2億3千万ユニットの販売数が見込まれており、次いでアイメイクの容器販売数の成長が期待される。

大陸別の市場規模を分析すると、1位が北米、2位がアジア太平洋、3位が西ヨーロッパ、そして、ラテンアメリカ、東ヨーロッパ、中東の順となる。アメリカ市場は最大規模を維持しており2014年のカラーコスメ容器販売数のおおよそ22%を占有した。特にアイメイクアップの容器の販売数が最大で、中でもマスカラの成長は著しかった。アジア太平洋地域ではリップ製品が最も人気があるようだ。同地域での2014年のリップ製品の容器の販売数は総容器ユニット販売数の42%を占めた。西ヨーロッパでは、アイメイクの容器販売数が1位でラテンアメリカでの1位はリップ製品だった。

化粧品開発の一端として、容器への技術革新にも注視する必要があるとユーロモニターの業界アナリストは指摘している。成熟した先進国市場での消費者の新製品のデザイン性への期待と新興市場での富裕層の美への関心の高まりなどから、より洗練された容器がこれから市場に投入されると予測できる。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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