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ウコンのチカラ

ウコンには食物アレルギーを和らげる効果があるという研究が9月2日、「Journal of Ethnopharmacology」オンライン版に掲載された。

学名Curcuma longa。カレーに入れれば「ターメリック」、お酒を飲む前、飲んだ後にも肝臓を守る「ウコン」と名前を変える、このショウガ科の多年草は古くから薬草としても用いられてきた。効能は疼痛、発熱、アレルギー、気管支炎、関節炎、皮膚炎などの炎症性疾患で、含有される成分クルクミンがアレルギーなどの免疫疾患の改善に有効であることも実証されている。今回、マウスを使った実験で、ウコンが食物アレルギーにも効果があるのかを検証した。

卵白アルブミン(Ovalbumin; OVA)を腹腔内投与した食物アレルギーモデルマウスを使い、ウコン抽出液またはクルクミンの16日間投与を行った。その結果ウコンは大幅に食物アレルギーの症状を改善していた。クルクミンではわずかな改善だった。1型/ 2型ヘルパーT細胞(Th1 / Th2の)バランスを調節することにより、食物アレルギーの症状を減衰させていた。ウコンのさまざまな成分の投与は、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息などのTh2媒介型アレルギー性​​疾患を改善するのに有用であり得ることを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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