ボトックスの注射針は太さ32ゲージが適切

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2015.09.15

国際部

しわ取りボトックス注射針の太さと痛みについての研究が9月9日、「JAMA Dermatology」オンライン版に掲載された。

注射針の太さはゲージ(G)という単位で表わされており、数字が大きくなるほど針の直径が細くなる。輸血では18-21ゲージ(直径1.2-0.8mm)、採血では21-27ゲージ(0.8-0.4mm)、糖尿病患者のインスリン自己注射では30-33ゲージ(0.3-0.2㎜)がよく使用される注射針の目安だ。針を刺す時の痛みは、針が細いほど軽減されると言われている。

今回の研究の対象は、額や眉間のしわ取りのために大学病院を訪れた20人の患者(全員女性、25-70歳)。額の片側に32ゲージの針を使い、生理的食塩水で希釈したボトックス注射を受け、反対側には30ゲージの針で同様の注射を受けた。また、上腕部内側には生理的食塩水の注射を受けた。痛みの判定は、視覚的アナログ尺度(VAS)と痛みの評価尺度(Short-Form McGill Pain Questionnaire)と言われる患者自身の報告による2つの評価によるものとした。

その結果、顔面と腕の注射のどちらも、30ゲージの方でより大きな痛みを感じていた。顔面の注射の方が大きな痛みを感じていた患者が多かった。研究者らは、顔面へのボトックス注射には30より32ゲージの注射の方が痛みによる不快感が少ないとしている。

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