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地中海食に乳がん予防効果

地中海食は乳がん予防に効果ありという論文が9月14日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

2008年から、世界的に20%以上増加しているという乳がん。オリーブオイル、ナッツ、魚、新鮮な野菜を中心とした地中海式の食事がこの乳がんリスクを低減するということが示唆されている。

今回の研究では、地中海食と低脂肪食による乳がんリスク低減効果の比較を行った。PREDIMED試験と名付けられたこの調査は、2003-9年にスペインで実施。60-80歳で心血管リスクの高い女性4282人を対象とし、このうち乳がんの既往歴のない4152人を解析対象とした。平均4.8年間の追跡の結果、35人に乳がん発症を確認した。1000人年当たりの乳がん発症率はエキストラバージン・オリーブオイルを加えた地中海食グループで1.8、低脂肪食グループで2.9だった。対照グループと比べた発症しやすさ(ハザード比)は、エキストラバージン・オリーブオイル+地中海食グループで0.32、ナッツを加えた地中海食グループで0.59だった。研究者らは、地中海食には乳がんの一次発症(最初の発症)を予防する効果があるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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