マンダム2014年3月期海外売上比率40%目指す
2013.03.25
編集部
3ヵ年中期計画の最終年度に当たる2014年3月期に連結売上高660億円以上、総売上高に占める海外売上構成比を40%に持って行く。特に、アジア市場を成長のエンジンとしてインドネシアと中国を海外事業の中軸と位置付け戦略を強化する。
同社の2013年3月期全社売上高(635億円)に占める海外事業の売り上げ構成比率は、前年度の34.9%から35.8%と9ポイント上昇した。この内、インドネシアの売り上げ構成比は、22.5%を占め、同社の海外事業の牽引力になっている。現在、インドネシア・ジャカルタ証券取引所に上場(1997年)し、フイリピン、タイ、マレーシアでの販売拠点に位置付けているインドネシアの現地法人「マンダムインドネシア」(1969年設立)の業績(単体)は、2011年12月期売上高1兆6000億ルピア(150億円)、営業利益1930 億ルピア、利益1400億ルピアとなっている。為替レートは、0.009円換算。直近の2012年12月期は、売上高1兆8000億ルピア、営業利益2100億ルピアとなった。男性用整髪ブランド「ギャッピ―」と女性コスメティックブランド「ピクシ―」をスーパーやコンビニなどで販売を強化したことが業績に貢献した。同社は、アジア市場を重点エリアに位置付け継続して男性整髪の主力ブランド「ギャッピ―」をアジアグローバルブランドとして一段と販売強化を図る。
インドネシア市場では、ライバルの花王やユニリーバ、ロレアルなどが参入して激しい市場争奪戦を展開する中、スーパーやコンビニなどモダンマ―ケットでの小売販売と伝統市場である雑貨店販売の両面作戦で引き続き拡販を図って行く。上海、香港、中山(広東省)に3現地法人を設立した中国市場では、男性フェィス&ボディ商品に加え女性スキンケアを中心とした女性基幹ブランド「ピクシ―」の底上げを図る。現在、販売エリアと販売チャネルを都市部から内陸部の省都にまで拡大し、若者男性へのスタイリング提案を行うなどしてブランドの売り上げ増加を狙う。また、タイ現地法人を中心にベトナムやミャンマーなどインドシナエリアでの販売拡大に乗り出した。現在、現地代理店と協働して流通網の整備に取り組んでおり継続してテレビCMと連動した店頭での売り上げ拡大を図る。11番目の海外現地法人となるインド現地法人「マンダムインディア」(2012年3月設立)は、同年 7月から本格的にマーケティング活動を開始。現在、小売、店頭販売を強化しながら現地のニーズにあった商品開発を進め、人口11億人市場を取り込む。
同社は、一連の海外事業を強化して2014年3月期に海外事業の売り上げ構成比率を現在の35.8%から40%に持って行く。