コーヒーマシンから有害な金属放出が認められた
2015.12.2
国際部
ドイツ連邦リスク評価研究所 (BfR)は11月9日、コーヒーマシンと電気ケトルからの金属放出についての情報を報告した。「BfR communication No 041」によれば、この研究は「Food Additives & Contaminants: Part A Volume 32, Issue 11, 2015」に掲載されたもの。
8台のコーヒーマシンと11台の電気ケトルから食品へと放出される元素イオンについて検討した。ポルタフィルター型エスプレッソマシーン、ポッド式コーヒーマシン、カプセル式コーヒーマシンの3種類を試験した。すべてのマシンには、除石灰を実施する日の前後3日に続けて試験を行った。マシンの除灰は、それぞれのメーカーのマニュアルに指定された手順に従って、除灰剤を用いて行った。
水道水を利用していれば必ず機械内に貯まってしまう物質が石灰。これを除去するための除灰剤は各メーカーから出されている。主な成分は乳酸・乳酸ナトリウム、クエン酸、スルファミン酸など。
電気ケトルからの元素放出はわずかだった。定量的・定性的ともに、ポッド式コーヒーマシンからの放出が最も多かった。鉛、ニッケル、マンガン、クロム、亜鉛については、欧州評議会によって提案された放出制限の範囲を超えていた。そのため、念入りなすすぎをルーチンで行うこと、特に除灰後には行うこと。と研究者らは勧めている。