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コーヒーマシンから有害な金属放出が認められた

ドイツ連邦リスク評価研究所 (BfR)は11月9日、コーヒーマシンと電気ケトルからの金属放出についての情報を報告した。「BfR communication No 041」によれば、この研究は「Food Additives & Contaminants: Part A Volume 32, Issue 11, 2015」に掲載されたもの。

8台のコーヒーマシンと11台の電気ケトルから食品へと放出される元素イオンについて検討した。ポルタフィルター型エスプレッソマシーン、ポッド式コーヒーマシン、カプセル式コーヒーマシンの3種類を試験した。すべてのマシンには、除石灰を実施する日の前後3日に続けて試験を行った。マシンの除灰は、それぞれのメーカーのマニュアルに指定された手順に従って、除灰剤を用いて行った。

水道水を利用していれば必ず機械内に貯まってしまう物質が石灰。これを除去するための除灰剤は各メーカーから出されている。主な成分は乳酸・乳酸ナトリウム、クエン酸、スルファミン酸など。

電気ケトルからの元素放出はわずかだった。定量的・定性的ともに、ポッド式コーヒーマシンからの放出が最も多かった。鉛、ニッケル、マンガン、クロム、亜鉛については、欧州評議会によって提案された放出制限の範囲を超えていた。そのため、念入りなすすぎをルーチンで行うこと、特に除灰後には行うこと。と研究者らは勧めている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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