仏ロレアル、電子UVモニター開発でウェアラブル市場開拓へ
2016.01.15
国際部
仏ロレアルは、米ラスベガスで1月6日〜9日に開催された2016コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、新開発の伸縮性皮膚センサーを発表した。新商品はロレアルグループの皮膚科のスキンケアブランド・ラロッシュポゼより商品化され今年後半にむけて市場投入する計画としている。
ロレアルUSAインキュベーターセンターの技術開発事業部と米デジタルヘルスケア開発ベンチャーのMC10社が提携して開発した皮膚センサー「 My UV Patch」は、消費者に紫外線(UV)への露出度を知らせ、UV対策への認知度を高めるほか、露出度と消費者のスキンタイプに適合するサンスクリーンなど予防法を紹介するシステムとなると期待される。
UVパッチは、伸縮性のあるフィルムに電子サーキットをプリントしたデバイス。大きさは 約1平方インチで厚さ50マイクロメートル。シールのような形体で簡単に取りはがすことができる。パッチに感光性青色色素を含ませており紫外線にさらされたときに太陽への露出度を色で知らせる仕組みになる。
実用に向けてモバイルアプリの開発も進み、パッチスキャン処理に近距離通信(NFC)対応技術などを採用しiOSとAndroidの両方で利用できる予定。販売価格など詳細は明らかにされていないが、業界誌「Cosmetics Design.com」のオンライン版によれば、ウェアラブル市場への本格参入に先駆け2016年の夏にヨーロッパーの16都市で一部無料配布されるようだ。