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砂糖の取り過ぎに効く酵素を発見

WHO(世界保健機構)からも、1日の摂取量上限は「ティースプーン6杯(25g)」という推奨が出されている「砂糖」。加工食品に含まれる「隠れ糖分」を気づかず摂取させられているなどへの反発からか、最近「砂糖」に対する風当たりが強くなっているかのように見える。

砂糖の取り過ぎに効果があるという酵素G3PPを発見したという研究報が1月11日、カナダのモントリオール大学のサイトで発表された。研究の詳細は「the journal Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載されている。

モントリオール大学病院研究センターの研究者らによると、発見された酵素は、身体のさまざまな器官における砂糖の毒性作用を停止することができるといい、グリセロール-3-リン酸ホスファターゼ(G3PP)と命名された。

体内でのグルコース(血糖)レベルが異常に上昇すると、グルコースから作られるグリセロール3-リン酸が過剰になり、すい臓をはじめとする体内の組織に有害な作用をもたらすことがわかっている。今回発見のG3PPは、過剰に生成されたグリセロール3リン酸を分解し、細胞から除去する作用を持つ。このG3PPは特別な酵素ではなく、全身のあらゆる細胞に存在しており、肥満治療薬の開発につながることが期待されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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