食事制限なし。キトサンの服用で体重減

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2016.02.4

国際部

動物性食物繊維のひとつ、キトサンの減量効果を示した論文が「Nutrition Journal」1月号に掲載された。脂肪の吸収を低減し体重増加を抑制する効果があるとされながらも、実際の試験下ではこれまで、思うような結果が出されていなかったとのこと。

今回の研究では、真菌由来のキトサンを食事制限のない状態で試験した。肥満者96人を対象に、キトサンのカプセル剤(1日500gを5回)服用とプラセボ服用の2グループに割り当て、90日間の試験を実施した。

その結果、キトサン服用グループの体重変化は、試験開始45日目で-1.78±1.37kg、90日目で-3.10±1.95kgで、プラセボ服用グループと有意な差があった。BMI も大幅に減少し、これに伴って体組成、人体計測値も減少、生活の質(QOL)も改善した。キトサンはまた、試験開始時に高値だった対象者のHbA1cレベルも下げていた。キトサン、プラセボの両グループとも脂質に変化はなかった。平均カロリー摂取量からは、両グループの食習慣に変化がなかったことを示している。

研究者らは、服用だけで試験期間中(90日)に体重を3kg落とすことができ、さまざまな計測値の改善も見られたとキトサンの効果をまとめている。

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