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うつ病で体内の酸化が進む

スペインのグラナダ大学は、うつ状態にある人では体内の酸化が進んでいるという研究結果を3月1日、同大学のプレスリリースで伝えた。研究の詳細は「Journal of Clinical Psychiatry」誌に掲載されている。

論文の筆頭著者はグラナダ大学博士課程に在籍するSara Jiménez Fernández氏。今回の研究では、うつ病患者の治療前後で体内の酸化レベルが変わるかを調査した既発表の29の論文(対象患者3691人)のデータを用いてメタ分析を実施。尿酸や亜鉛などの抗酸化物質および酸化ストレスのバロメーターであるマロンジアルデヒドのレベルを比較した。

その結果、うつ病の一般的な治療後、患者は健常者と変わらない水準にまでマロンジアルデヒドのレベルが減り、尿酸および亜鉛のレベルも正常水準に回復していた。 活性酸素に対抗する酵素と言われるスーパオキシドジスムターゼだけは回復していなかった。

研究者らは、うつ病は酸化ストレスにも影響しているため、精神疾患というだけでなく全身性疾患とみなされるべきとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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