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銅の脂肪燃焼効果が確認された

米国エネルギー省の研究所の一つBerkeley Labは6月6日、「脂肪燃焼のキーとなる銅」というニュースをリリースした。脂肪の代謝に関する銅の役割を報告した研究は初めてで、詳細は7月の「Nature Chemical Biology」誌に掲載予定。

この新しい研究では、ヒトの生理機能に必須の栄養素「銅」が肥満対策のための新しいターゲットになるのではないかとしている。Berkeley Labは正式名称Lawrence Berkeley National Laboratory(ローレンス・バークレー国立研究所)。1931年の創立で、数多くのノーベル賞受賞者を輩出する名門研究所。

研究を主導したChris Chang氏は「私たちは、銅がエネルギーとして使用するための脂肪細胞分解に重要であることを発見した。それはレギュレーターとして作用している。銅が多ければ、脂肪の分解も多い。銅の欠乏と肥満に関連があるかどうかは研究する価値があると思われる」と述べている。

また、「銅は脂肪燃焼の自然な方法を回復する可能性がある」とも続けた。銅は、牡蠣などの貝類、葉物野菜、きのこ類、ナッツ類、豆類などの食品に豊富に含まれている。アメリカでは、銅の1日必要量700マイクログラムを摂れている人は25%という調査結果が出ている。「銅は体内で作られるものではなく、食事で摂取する必要がある。しかし、サプリメントでは摂取量が多すぎて、他の必須ミネラルとの均衡を崩してしまうかもしれない」と警告している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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