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FDAが新しいニキビ治療用OTC薬を認可

米食品医薬品局(FDA)は7月8日、ニキビ治療用OTC薬としてディファゲル0.1%(アダパレン)を認可したと発表した。ディファゲル0.1%は、12歳以上の患者を対象に、1日1回の局所用ゲル剤として販売される。開発は、食品メーカーのネスレと化粧品メーカー・ロレアルの共同出資により1981年に設立されたガルデルマ株式会社。

ディファゲルは、0.1%は、レチノイドクラスの薬剤としてはじめて、ニキビ治療で認可されたもので、医師の指導が必要な処方薬としては1996年に認可されている。OTCニキビ薬としては1980年代以来の新しい有効成分が含まれている。

ニキビは患者約50万人という一般的な皮膚疾患。10代または若年成人で最も多く、瘢痕化を引き起こし、有害な心理的影響(例えば、貧しい自己イメージ、うつ病および不安)を与えることがある。今回の認可で、「消費者は、新しく安全価値効果的なOTC薬を入手することができるようになった」とFDAの担当官は述べている。

局所レチノイド製品はニキビのファーストライン治療薬として用いられてきたが、ヒトの先天性欠損症を引き起こす恐れも指摘されている。ディファゲル0.1%に関しては、その具体的なエビデンスは見られないものの、妊婦または授乳中の女性はディファゲル0.1%使用に際して医師のアドバイスを求めるべきとされている。また、日焼けのある肌には使用しないこと、塗布後の日焼けも避けること、製品にアレルギーのある人の使用は避けることなどが注意事項として書かれている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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