「1日1杯の加糖飲料を水と置き換えるだけ」のダイエット
2016.08.17
国際部
毎日飲んでいる加糖飲料を1杯だけ水に置き換えるだけで減量できるという研究結果が8月12日、米国バージニア工科大学のプレスリリースで発表された。研究の詳細は「Nutrients」誌に掲載されている。
加糖の炭酸飲料水、エナジードリンク、砂糖入りコーヒーなどは体重増加や肥満、さらには糖尿病や心血管疾患のリスクを高めてしまう。同大学農業・人間科学学部の非常勤スタッフで栄養コンサルタントのKiyah J. Duffey氏は「どんなに多くの加糖飲料を飲んでいようとも、1回分の置き換えで効果がある」と述べている。
研究は、2007-12年の米国国民栄養調査のデータから19歳以上の成人一日当たりの食事摂取量に基づいて、8オンスの加糖飲料を8オンスの水と置き換えたモデルを作成した(栄養表示における1オンスは30ミリリットル)。Duffey氏と共著者のノースカロライナ大学チャペルヒル校栄養学准教授Jennifer Poti氏は、この1回分の飲料置換術が、毎日のカロリー摂取量を抑え、加糖飲料を摂取する集団での肥満率を下げ得ることを示した。
「2015年米国食生活指針」では、加糖飲料からのカロリーは1日の総カロリーの10%以下とすること、飲料には水が好ましいことが記載されている。「1日1回の加糖飲料を摂取する人がその飲料を水と置換すると、一日のカロリー量に占める飲料からのカロリー摂取量は17%から11%に下げられることを発見した。加糖飲料をもっと多く摂取する人ではもっと利益がある」。Duffey氏らは2015年、新たに「食生活の指標(index)」を開発。スコアが高いと良好なコレステロールレベル、また低い高血圧リスクと相関関係にあることが示された。