ウェアラブル機器によるダイエットは効果薄
2016.09.29
国際部
ウェアラブルデバイスにダイエットへの促進効果がないことが9月20日、「JAMA」オンライン版に掲載された。
肥満対策としてのダイエットには長期的な継続が必要である。ダイエット継続を支援する身体活動と食事に特化したウェアラブル技術は数多くあるが、減量効果に対する影響は研究されてこなかった。
研究は米国ピッツバーグ大学において1年間、BMI値が25-40の肥満成人471人を対象に行われた。標準的な行動介入とウェアラブルデバイスを用いた強化介入のどちらがより体重を減少させたかを比較した。対象者は低カロリー食と運動、さらに集団カウンセリングを受講した。開始から6カ月で電話カウンセリングとダイエットを促す携帯メールを追加。さらに行動介入グループではウェブサイトでの自己管理、ウェアラブルデバイスグループでは機器と附属ウェブインターフェイスによる食事および運動のモニタリングを開始した。
その結果、24カ月での平均減量推定値は、ウェアラブルデバイス使用グループで3.5kg(95% CI, 2.6 – 4.5)、非使用グループで5.9kg(95% CI, 5.0 – 6.8)で、ウェアラブルデバイスを使用した方が、ダイエット効果が薄かった(P=0.002)。