世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ウェアラブル機器によるダイエットは効果薄

ウェアラブルデバイスにダイエットへの促進効果がないことが9月20日、「JAMA」オンライン版に掲載された。

肥満対策としてのダイエットには長期的な継続が必要である。ダイエット継続を支援する身体活動と食事に特化したウェアラブル技術は数多くあるが、減量効果に対する影響は研究されてこなかった。

研究は米国ピッツバーグ大学において1年間、BMI値が25-40の肥満成人471人を対象に行われた。標準的な行動介入とウェアラブルデバイスを用いた強化介入のどちらがより体重を減少させたかを比較した。対象者は低カロリー食と運動、さらに集団カウンセリングを受講した。開始から6カ月で電話カウンセリングとダイエットを促す携帯メールを追加。さらに行動介入グループではウェブサイトでの自己管理、ウェアラブルデバイスグループでは機器と附属ウェブインターフェイスによる食事および運動のモニタリングを開始した。

その結果、24カ月での平均減量推定値は、ウェアラブルデバイス使用グループで3.5kg(95% CI, 2.6 – 4.5)、非使用グループで5.9kg(95% CI, 5.0 – 6.8)で、ウェアラブルデバイスを使用した方が、ダイエット効果が薄かった(P=0.002)。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP