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食事にオーツ麦でコレステロール降下を実証

オーツ麦を食事に取り入れることでコレステロールが下げられるという報告が10月7日、カナダ・トロントにあるセント・ミカエル・ホスピタルから発表された。

オーツ麦が心臓血管疾患の発症リスクを低減させることは50年以上にわたって知られてきた。今回の研究は、オーツ麦が悪玉コレステロールのレベルを下げるかどうかに焦点を当てた。

研究を主導した同病院のVladimir Vuksan博士のまとめた論文は「British Journal of Nutrition」オンライン版に公開されている。研究では58件の臨床試験(対象者約4000人)の系統的レビューとランダム化比較試験のメタアナリシスの結果、オート麦繊維はコレステロール値を示す3つのマーカー全てを改善することが示されたという。この効果は、オーツ麦に粘稠性可溶性繊維のβ-グルカンが豊富であることが一因とVuksan博士は述べている。

効果が出るのは1日約3.5グラムのオーツ麦の摂取。レビューでは、LDLコレステロールは4.2%、非HDLコレステロールは4.8%、apoBは2.3%減少したことが確認された。オーツ麦はグルテン含有量が少なくバサバサした食感のため、そのまま食べるのは難しいとのことで、シリアルに混ぜたり、ビスケットなどの焼き菓子に使ったりして摂取することを推奨している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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