忙しい人ほど、美容意識が上がる?
2016.12.20
編集部
株式会社リクルートライフスタイル(東京都千代田区)に設置された美容に関する調査研究機関である「ホットペッパービューティーアカデミー」は、全国の人口20万人以上の都市在住者のうち15~69歳の男女7,700人を対象に、美容意識と行動について調査を実施した。
その結果、過去1年でもっとも利用した人が多い「美容関連サロン・施設」は、男女ともに「美容室/美容院/ヘアサロン」がトップであったこと、また、この1年で忙しくなったと思う男女は3~4割で、忙しくなった人の方が、男女ともに「美容意識が上がった」と答える人の割合が高いことがわかった。
まず、「過去1年間に利用した美容関連サロン・施設」を聞いたところ、女性では「美容室/美容院/ヘアサロン」が77.5%、男性でも31.5%でトップとなった。
「利用したことがないが興味がある」と回答した「美容関連サロン・施設」を性年代別に分けたところ、男女ともに15~19歳の「エステサロン:脱毛」がトップとなった。女性では15~19歳で「エステサロン:フェイシャル」、男性では15~19歳で「フィットネスジム・ヨガスタジオ・加圧トレーニング」が高かった。
次に、「この1年の『忙しさ』の変化」を聞いたところ、女性では「忙しくなった・計」40.2%、「ゆとりができた・計」14.1%で、年代別にみると、年代が低いほど「忙しくなった・計」の割合が高く、10代では57.7%が「忙しくなった」と回答した。
男性では「忙しくなった・計」30.9%、「ゆとりができた・計」12.4%となり、年代別にみると、こちらも年代が低いほど「忙しくなった・計」の割合が高い傾向となり、10代では57.0%が「忙しくなった」と回答した。
全体では「忙しくなった・計」人の割合が40.2%で、忙しくなった理由は、「仕事や勉強が忙しくなったため」(31.3%)、「育児・子育てのため」(17.5%)と続いた。
年代別では、10代・20代・40代では「仕事や勉強が忙しくなったため」、30代では「育児・子育てのため」、50代・60代では「その他家族に関することのため」がもっとも高くなった。
最後に、「『忙しさ』の変化による『美容意識』の変化」を聞いたところ、忙しくなった人の方が、そうではない人よりも男女ともに美容意識が上がっていることがわかった。
美容意識が上がったのは、女性全体では「忙しくなった・計」で26.2%、「どちらともいえない/変わらない」で10.5%、「ゆとりができた・計」で22.3%だった。男性全体では、「忙しくなった・計」で29.1%、「どちらともいえない/変わらない」で4.0%、「ゆとりができた・計」で11.0%と女性と同様の傾向だが、差が大きくなっている。
忙しさの理由別に「美容意識」の変化をみると、女性は「自分の部活・趣味・習い事のため」「仕事・勉強のため」が3割強が「上がった」、一方、育児・介護で忙しくなった人は「美容意識が下がった」が3割以上となった。