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髪でわかる、ストレスと肥満の関係

毛髪に含まれるコルチゾールの量と肥満の関係を示した研究が2月23日、「Obesity」オンライン版に掲載された。

副腎皮質から分泌されるホルモンで、ストレスに反応して分泌量が増加することから「ストレスホルモン」とも呼ばれている。ストレスへの曝露が肥満と関連するという研究は多く発表されている。今回の研究では、長期のコルチゾール曝露の新指標である毛髪のコルチゾール量を調べ、肥満との関連を検討した。英ユニバーシティカレッジ・ロンドン疫学・健康部のSarah E. Jackson氏らによるこの研究では、英国高齢者縦断研究に参加の54歳以上の男女2527人が対象で、うち98%が英国の白人だった。頭皮に最も近い髪を2cmサンプルとして採取しコルチゾール量を測定、また各人の身長、体重、胴囲などをも測定した。

その結果、横断分析では、コルチゾール量と体重およびBMIが正の相関を示した。またBMI30以上、ウエストサイズ男性で102cm以上、女性で88cm以上の人ではコルチゾール量が特に多いことが分かった。また、コルチゾールと肥満の持続性に正の相関が見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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