アメリカ化学会(American Chemical Society)は同会サイトで12日、緑のコーヒー豆の減量効果に疑問を呈する記事を掲載した。

緑のコーヒー豆に含まれる栄養補助食品としての主要成分クロロゲン酸は「奇跡の減量製品」としてもてはやされている。しかし、高容量のクロロゲン酸を肥満実験マウスに与えても体重増加を防ぐことはできなかった。また、肝脂肪が不健康なレベルまでの増量も見られたという。人間と同じ条件にしたマウスを使った実験では、高脂肪食マウスと高脂肪食にクロロゲン酸を加えたマウスでは体重の増え方は同じだった。これらの実験から研究者らは、食事による肥満の場合、緑のコーヒー豆の減量効果は見られないのではないかとしている。