健康情報サービス『ルナルナ』を運営する株式会社エムティーアイは、このほど部活動などでスポーツに取り組んでいる女性向けの体調管理アプリ『ルナルナ スポーツ』の提供を開始した。

近年、様々なスポーツで女性の活躍が盛んだが、女性選手特有の健康問題としてエネルギーバランスの不均衡により「無月経」となったり、月経痛やPMSなどの症状からコンディションに影響が出ることが問題となっている。

豊かな選手生活や生涯の健康を考える上では、10代の若い頃から正しい知識を身につけて自分自身のカラダのリズムを把握し管理していくことが重要だ。

新アプリ『ルナルナ スポーツ』は、月経周期や基礎体温、コンディションの記録・管理に加えて、運動に特化したカラダについての知識啓発を行うことでスポーツに取り組む女性をサポートする。

また、記録したデータを婦人科医へ簡単に提示できる機能を備え、婦人科へ定期的に通い医師と一緒にコンディション管理をする習慣を身につけるきっかけになることを促す。

2007年のアメリカスポーツ医学会の発表によると、スポーツに打ち込む女性に多い健康問題として「利用可能エネルギー不足」「無月経」「骨粗しょう症」の3つの疾患があげられ、「女性アスリートの三主徴」と定義されている。これら3つの疾患はそれぞれ関わり合っていて、障害のリスクを高めたり、競技パフォーマンスやQOLを下げると考えられている。

また、国立スポーツ科学センターが女性トップアスリート630名を対象に行った調査によると、月経周期と主観的コンディションについて関連があると感じている人は9割以上にのぼり、月経周期がパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があることがわかる。

『ルナルナ スポーツ』は東京大学医学部附属病院の能瀬さやか先生監修のもと、月経周期や基礎体温をその日のコンディション、大事な試合日、合宿日程と合わせて管理できる。カラダについての知識啓発を行うことでスポーツに参加する女性への体調管理を習慣化させ、競技パフォーマンスの向上と生涯の健康を同時にサポートする。

スマートフォンで簡単に記録・管理できることから、学校の部活動に打ち込む若年層にもカラダに関する基礎知識の学習を促すことができ、自分のカラダと競技の付き合い方についてのリテラシーを高めていくことが期待できる。