美容総合商社に再編の嵐、トーコーがBICHD傘下に
2017.09.19
編集部
今年(2017年)2月に設立したBICホールディングス傘下のグループ(子会社)企業の株式会社ダリア(福岡県福岡市)と東海地区を基盤とするトーコー株式会社(愛知県東海市)は、資本業務提携について合意し、今年11月に契約を正式に取り交わす。
今度の資本業務提携は、2017年11月にダリアがト-コーの発行済み株式を51%取得する。同時に、ト-コーへの資本参加や仕入れ業務および物流業務をダリアの親会社BICホールディングス(ダリアとタチカワが共同株式移転により2017年2月に設立)に移管して統合する。これによりトーコーは、BICホールディングスの系列に入った。
ダリアは現在、国内に活動拠点を拡大し、理美容サロンへのサポートを強化するなど成長戦略を展開している。売上高は167億円(2016年8月)規模に達する見込み。
一方のト-コーは、1970年9月に愛知県内で、美容室への卸売販売事業を創業。以来、現在まで47年間にわたって東海地域の美容総合商社として地域の理美容業界と共に発展してきた。しかし、ここへきて少子高齢化社会の到来といった社会環境変化が経済活動全般に影響を与え始めてきた。特に、両社の主力ユーザーである理美容サロンは、店舗過剰、低価格化、客数減、事業承継などの問題に直面するなど、喫緊の経営課題を幅広くサポートする事が必要不可欠となっていた。
そこでダリアとトーコーの両社は、資本業務提携を取り交わすことで、ダリアにとってこれまで空白エリアであった東海地区への営業拠点設置が実現。一方、トーコーも仕入れ、物流をBICホールディングスに移管・統合することで、経費の削減が図れることになった。
今度のダリアとトーコーの資本業務提携によってBICホ-ルディングスは、ダリアをはじめ資本参加で系列化したト-コーを加えたグループ7社の売上高は230億円規模になるとみられ、業界最大手に肉薄する。