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ジュースのGI値、生の果物と変わらず?

生の果物とジュースのGI値の違いについての論文が10月9日、「Nutrition & Diabetes」オンラインに掲載された。糖尿病やメタボ予防で注目されるGI(グリセミック・インデックス)は、食品内の炭水化物が体内で分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値。果糖が多い果物は、比較的GI値が高い食品ではあるが、生食では糖尿病予防に一定の効果があると考えられている。一方で、フルーツジュースは糖尿病リスクの増加と関連しており、その摂取制限が推奨されている。

今回、栄養素を丸ごと摂取できるとして人気の「ブレンダ―」を使用して作られたフルーツジュースと生の果物を比較した。試験に使用したのはミックスフルーツと高GI果物(マンゴー)。その結果、ミックスフルーツジュースのGI値(32.7±8.5)は、生のミックスフルーツと比べて低いことがわかった(66.2±8.2, P<0.05)。マンゴージュースは、生のマンゴーと同等のGI値を示した。研究者らは「これまでの考えと異なり、フルーツジュースのGI値は場合によっては生の果物よりも低い可能性があることを示した」としているが、このメカニズムはまだ解明されていないと述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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