小林製薬、ユニオンスイス社製美容オイル9月から本格販売
2017.10.23
編集部
スキンケア化粧品事業を主力事業の一角に位置づけている小林製薬株式会社(大阪府大阪市)は、ユニオンスイス社(南アフリカ共和国)と国内での独占販売契約(2017年6月)を交わした美容オイル「バイオイル」(写真)について、今年9月から全国のドラッグストア、バラエティショップ向けに本格販売を開始した。3年後の売上目標は、10億円を見込む。
ユニオンスイス社製のバイオイルは、完治したキズあとやニキビあとなどの肌をケアするユニークなコンセプトを持つ美容オイル(化粧品)。1987年に南アフリカ共和国で発売されて以降、現在では、世界124カ国で販売されるなどグローバルブランドにのし上っている。
日本国内では、2006年からバラエティショップやドラッグストア等を中心に販売されており、美容オイル市場を牽引する代表的なブランドとなっている。
今度、小林製薬とユニオンスイス社が美容オイルの国内独占契約を交わしたのは、小林製薬がスキンケア事業について中期経営計画の注力4事業のひとつに位置付けて「ケシミン」や「オードムーゲ」、「マダムジュジュ」などを中心に取り組んでいること。また、新領域としてスキンケア医薬品「アットノン」「ニノキュア」「Saiki(さいき)」ほかを開発するなど、事業強化に継続して取り組んでいることなどをユニオンスイス社がパートナーとして評価したことが主因。
一方、小林製薬は、バイオイルのブランド力およびユニオンスイス社が蓄積してきた研究成果や製造技術等を評価し、合わせて販売力とわかりやすいマーケティングにより、スキンケア事業の新しい柱として育成する考えで、同契約を取り交わした。
小林製薬では今後、バイオイルへの積極的な広告投資を行うとともに既存の販路を積極的に活用することによって、バイオイルの大幅な売上拡大を目指す方針。同社は「これまで築き上げてきた同ブランドの価値を更に伸ばすべく全社を上げて取り組んでいきたい。現時点において同商品のユーザー評価は高い。3年後に10億円の売り上げを見込んでいる」としている。