世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

イソトレチノイン治療患者のニキビ再発率

経口イソトレチノインで治療されたニキビの再発率と再発予測因子を調査したスーダンでの研究結果が3月30日、「Journal of multidisciplinary healthcare」オンラインに掲載された。

今回の研究では、スーダンの皮膚科および性病クリニックの尋常性ざ瘡(ニキビ)患者225人(平均年齢:26.0±4.2歳、女性:88.9%)を対象に、経口イソトレチノインを使用した患者のニキビ再発率と予測因子を検討した。経口イソトレチノインの1日用量は0.25~1mg/kg/日の範囲で、治療期間は3~6か月間(81.8%)だった。約3分の1の患者 (36%) が経口イソトレチノイン治療完了後に維持療法を受けた。

その結果、2年の追跡調査で、患者の約36%が最後の経口イソトレチノイン治療後6~18か月以内にニキビの再発を経験した。経口イソトレチノインの早期中止は、計画された経口イソトレチノイン治療コースを完了した患者よりもニキビ再発率が高かった(3.99倍)。120~139mg/kg および 140~159mg/kgの経口イソトレチノイン累積用量は、ニキビ再発の負の予測因子だった。ほとんどの患者(94.2%)が経口イソトレチノイン処方を受け、女性の76.4%が避妊薬の使用を勧められた。患者の約69%がスキンケアを実践した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP