世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

仏ロレアル2021年通期決算増収増益で2019年レベル超え

仏ロレアルは、9日、2021年度の売上高は前年比15.3%増の322億8760万ユーロ、営業利益は前年比18.2%増の61億6030万ユーロだったと発表した。グループは、すべての事業と地域で市場シェアを獲得した。コロナ渦2年間で記録的な成長を達成し、2019年の業績レベルを大幅に上回る結果となった。

事業別に業績をみると、リュクス事業本部は前年比21.3%増の123億4620万ユーロとグループ最大の部門となった。フレグランスで目覚ましい成功が後押しした。一方、ボリュームで最大部門のコンシューマープロダクツ事業本部は、メイクアップの売上回復が目覚ましく売上高は前年比4.5%増の122億3350万ユーロだった。サロンヘアケアを展開するプロフェッショナルプロダクツ事業本部は広範囲にわたり変革を続けオムニチャネルでの成功が二桁成長に貢献して37億8390万ユーロの売上。アクティブコスメティックス事業部は消費者の健康志向に完全に一致するブランドのポートフォリオで、この4年間で倍増し売上高39億2400万ユーロと急成長を果たした。

地域別の業績を比較すると、北米は力強い復活を遂げ、北アジアもこれに次いだ。ヨーロッパは堅調な回復でロレアルグループでの売上高101億8480万ユーロと最大シェアを獲得した。

販売チャネルでは、2021年はデジタルリードをさらに拡大し、eコマースは売上の28.9%を占めた。 統合されたオムニチャネル戦略の一環として、今後もPOSのデジタル化を継続していく計画。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP