フェースが「フェース生コラーゲン」の特許を韓国でも取得見込み

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2017.11.15

編集部

化粧品メーカーの株式会社フェース(大阪府大阪市)は、「フェース生コラーゲン」や「フェースゼラチンコラーゲン」のナノカプセルによる肌浸透技術ついて日本国内をはじめ生コラーゲンに限定した特許を米国など世界4ヵ国で取得した。近く韓国でも生コラーゲンの特許を取得する見通し。同社では、韓国での特許取得を最後に世界でのナノカプセル特許戦略に一定のメドを付けたことから海外でのパテント戦略を終了する。

同社のコラーゲンに関わる国内特許は「フェース生コラーゲン」の特許を2015年2月に取得(特許番号・第5695308号)。続いて2015年6月に「フェースゼラチンコラーゲン」(特許番号・5756602号)の特許を2015年6月に取得した。
発明事項は、ゼラチンおよびエラスチン構成ポリペプチドで修飾された二鎖型閉鎖小胞体「フェース生コラーゲン」(呼称)からなる化粧料基剤およびそれを含有する皮膚化粧料。
特許取得の内容は
①角質層への浸透に優れたフェース生コラーゲンの製法特許
②フェース生コラーゲン製剤の製法特許
③フェース生コラーゲン製剤の配合特許

これまでコラーゲンは、分子量が大きく肌への浸透が困難であったこと。また、コラーゲンを細分化してペプチド化した場合、肌への浸透が図れたとしても所望する効果が得られないなどの課題があった。
そこで同社は、肌への浸透効果を狙って3重らせん構造の生コラーゲンをナノカプセルに巻きつけて、肌に浸透させる技術を開発した。この特許化された技術は、現在までに日本をはじめ米国・EUの11ヵ国・中国、台湾で特許を取得するなど知的所有権の確立を図った。
同社では「海外4ヵ国に続いて近く韓国でも特許が下りる見通し。韓国での特許取得を最後に海外でのパテント取得は一応、終止符を打つ」という。

一方、同社は、生コラーゲンのナノカプセル化技術による肌浸透試験として、自社製の「プレケアエッセンスC」に「プレケアウォーターC」を加えて溶かした美容液「フェース ラメラモード プレケアエッセンス&ウォーターC」を試験品として、「肌のキメ」「肌の明るさ」「肌のハリ」「肌の潤い」「肌の弾力」の5項目の有効性・安全性を検証する臨床試験を実施した。
被験者は、30歳以上59歳以下の肌のたるみ・乾燥が気になる女性20名を対象に行った。
試験は、ハーフフェイス法とし半顔で試験品(美容液)を使用し一方の半顔では、試験品を不使用とした。試験の実施者のみがブラインドされる単盲試験で使用前、使用直後、使用4週間後の3回測定を実施した。
同試験の結果、「フェース ラメラモード プレケアエッセンス&ウォーターC」は、単回使用でも継続使用でも5項目すべてに肌の改善に有効な効果をもたらすことが確認された(図に肌のキメデータを示す)。

参考リンク
株式会社フェース

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