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エモーショナル・イーティングの研究はじまる

ストレスと食物摂取の関連を研究した報告が12月2日、「Appetite」オンラインに掲載された。パリ大学、グルノーブル大学などの研究者によって行われた今回の調査は、多くの人が経験したことがあるものだが、科学的な研究対象とされたのはここ数年のことという、「エモーショナル・イーティング(感情的な摂食)」に関するもの。これは、ストレスや口寂しいといった、空腹以外の感情的な理由でものを食べることを指す新しい言葉である。

研究者らは、これまでエモーショナル・イーティングの研究で見落とされてきた個人差に着目。ストレスによって食欲が増す人、変わらない人、減る人などの個人による違いを評価した。年齢および性別、BMIと摂食障害リスク、および、うつ病、不安、ストレス症状などすでにエモーショナル・イーティングとの関連が知られている因子と摂食との関連を「感情的食欲質問票(Emotional Appetite Questionnaire)」と潜在的プロファイル分析を用いて調査した。

その結果、ネガティブまたはポジティブな感情に応じて食行動が変化する異なる3パターンのケースが見られた。ストレス食いを示す人の割合は11.2%、ストレスで食欲減少の人は28.7%で、それぞれ、摂食障害になるリスクが高かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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