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ネイル&ヘアサロン顧客の健康リスク

ネイルサロンおよびヘアサロンの利用客を対象とした健康調査の結果が12月12日、米ラトガース大学からプレスリリースされた。調査の詳細は「Journal of Chemical Health & Safety」11/12月号に掲載された。

研究者は今回、ネイル&ヘアサロンの顧客の潜在的な生物学的および化学的リスクとそれらリスクをどのように認識しているかの調査を行った。この調査は、サロン従業員ではなく顧客が直面する健康リスクに焦点を当てた最初のものとなった。

対象は米ニュージャージー州の90のネイル&ヘアサロンの顧客。サロン利用後の呼吸器、真菌、皮膚症状についてアンケート調査を実施した。回答した90人(94.4%が女性、67.8%が非ヒスパニック系の白人)のうち52%が真菌感染の症状を報告した。記述的および多変量解析の両方において、感染の症状は、サロンの利用回数が少ない人に比べ、多い人(年に3回以上)で4倍以上多く見られた。呼吸器症状の発生率はサロンの利用回数が少ない人で多かった。

ヘアサロンやネイルサロンを頻繁に利用する人は、それほど利用しない人に比べ、皮膚疾患や真菌感染が多いことが確認された。顧客のリスク認識向上のためのトレーニングやリスク周知への介入の必要性が示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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