日産化学工業株式会社（東京都千代田区）は、第8回 化粧品開発展（1月24日～26日開催）において、油・顔料分散安定化剤『ナノファイバージェル』を展示した。肌への刺激が少ないので安全性に優れているのが特徴だ。

『ナノファイバージェル』の表示名称は、パルミトイルジペプチド（PD）-18。実験では、肌に塗っても、反射光を50％抑制できるので、テカリが抑制できる。また、通常のオイルは、水の中で油滴の会合が起こり、肌にべたつき感が出る。PD-18配合オイルでは、被膜効果（スキンウォーターコート）により、油滴の会合を抑制でき、べたつきがない。

『ナノファイバージェル』は、「細胞間にゆっくり時間をかけて浸透するので低刺激。スキンケアとして持続的保湿効果がある。また、洗っても落ちない。将来はシワ伸ばしも期待できる」（ブース説明員）といい、すでに、エステ向けヒト幹細胞製品に採用済み。現在、スキンケアでは医薬部外品の承認を待っているところ。

『ナノファイバージェル』のラインナップとして、多機能向けの『ES-01』、他分野応用向けの『OA-03』、低コストタイプの『BA-03』、ヘアカラーに需要のあるアルカリタイプの『TW-01W』がある。